補綴(ほてつ)による治療技術の開発・研究を推進する日本補綴歯科学会
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補綴シャッターチャンス!2006 
「受賞者の声、ウルグアイ大学の紹介」
 
小正 裕(大阪歯科大学高齢者歯科学講座)
 
 この度は「補綴(ほてつ)シャッターチャンス!2006・補綴〜ほてつ〜のある風景」にウルグアイ東方共和国ウルグアイ大学での総義歯臨床実習に取り組む学生達の風景を採用していただき大変光栄に思っております.
 私達の講座ではウルグアイ大学全部床義歯学講座と共同研究を進めており,その一環として昨年訪問する機会を得た時のワンショットです.学生達はとても純粋で,遠い国から来た見知らぬ私達をとびきりの笑顔と拍手で迎えてくれました.
 ウルグアイ東方共和国は日本からみるとほぼ地球の裏側にあたり,あまりなじみのない国かもしれませんが,面積が日本の半分,人口320万人の小さな国です.サッカーが非常に盛んで第1回ワールドカップの開催国でもあり,これまでに2度優勝しています.日本からは直行便もなくヨーロッパや北米を経由して行くのが一般的で30〜40時間かかります.ウルグアイにおける歯学部は2校で,国立ウルグアイ大学と2000年に設置された私立カソリック大学が首都モンテビデオにあり,それぞれ5年制です.補綴治療では総義歯治療が多く,金曜日は補綴系のフロアーすべてで総義歯治療が行われ,上下総義歯が約1000ペソ(40ドル)です.総義歯の臨床実習は,3年生から始まり2人の学生が1人の患者さんを,4年生では1人で1人の患者さんの治療に取り組み,1人のインストラクターが20名の学生を指導していました.南米の国々は経済的に恵まれず,失業率が非常に高く貧富の差も大きいのが現状です.そのような環境の中で歯科医師となるべく学生達が,目を輝かせて臨床実習に取り組む姿勢が非常に印象的で恵まれた環境で学ぶ日本の学生達,また,私達がつい忘れてしまいがちなピュアな気持ちを想い出させてくれました.
 ウルグアイは,南米で最も高齢化率の高い国で最近ポストグラデュエートコースとして高齢者歯科が誕生しました.共同研究を進めることによって日本でも大きな問題となっている高齢者歯科医療において,実り多い成果を上げていきたいと考えております.
 
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